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日刊食品通信
2018年2月22日

17年の中京3県清酒出荷状況(本紙調)


ねのひ底堅く、蓬莱、蓬莱泉がプラス

 17年の中京3県の清酒は、課税移出ベースでは愛知93.9%、岐阜98.2%、三重103.1%とバラついたが、3県ともに吟醸酒、純米酒は堅調に伸びた。

 本紙調べの主要各社の出荷状況は、愛知では清洲桜醸造が最大手となる。「清洲城信長 鬼ころし」など大容量パックが主力も近年は減少傾向にある。一方で,高付加価値商品など意欲的に新商品も投入。愛知県産米使用の「純米吟醸 清洲」や高精白(精米歩合60%)で木曽川水系の水を使った「濃姫の里 隠し吟醸」シリーズなど。また、17年は輸出が142%とアジア向けなどが好調で輸出国数も12ヵ国に広がっている。

 「國盛」の中埜酒造(愛知)も全体量は一般酒が厳しくマイナスも、吟醸酒は110%と2ケタ伸長。中でも純米吟醸酒が143%と大きく伸ばしている。「ねのひ」の盛田(愛知)も約99%と全国平均を上回った。吟醸酒が2ケタ増と堅調で、新商品の量販向けチルド流通生酒(720ml、300mlの2種3アイテム)が好スタート。業務用では料飲店にチルド直送「盛田 無濾過吟醸酒」の育成強化も継続して進める。また「米だけの料理用清酒」も好調。

 「蓬莱」の渡辺酒造店(岐阜)がトータル105%と好調、「蓬莱泉」の関谷醸造店(愛知)も101%と実績を確保。渡辺酒造店は、通販を中心とする蔵元直販チャネルが好調で、総売上高に占める割合も33%にまで上昇している。新商品では「純米酒 無修正の酒」が定番化するなど大きく伸び、純米酒合計で60%近く増えた。また映画「君の名は」効果の飛騨エリアの観光客増やインバウンド向けの有料蔵見学などもプラス材料となった。輸出も豪州、韓国、香港向け中心に150%と伸長。

▼以下略

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