年末から年初のバレンタインデーとチョコレートの一大シーズンを迎えるプロローグとして、冬季商戦が本格スタートする。
ここ数年、夏場での猛暑日・真夏日が長期化し、本来秋季商戦が始まる9月も異例の真夏日が継続。秋冬新商品投入が10月以降へ後ろ倒しになる中、今年は先週末から気温が低下、商戦スタートにふさわしい状況となっている。春先から続く価格改定・内容量変更は、8月以降も続いているが、チョコレート市場は本紙推定で1~8月累計106%と好調が続いている。チョコレートの売り上げが最も高くなる12~2月をヤマに最需要期を迎えるが、価格改定に加え、昨年苦戦した洋酒系チョコが巻き返しなるか、スタートとなる10月は今シーズンを占う月となりそうだ。特に、冬季限定商品の中で口どけの良い生チョコレートタイプの品ぞろえ拡大に加え、昨年苦戦した洋酒系チョコレートの動向が注目されている。
明治は、主力の「チョコレート効果」シリーズに初のクランチタイプ「チョコレート効果カカオ72%カカオクランチ大袋」を1日から発売した。夏場には、一時期品薄状態が続くなど、大袋を中心に好調が続いており、高カカオチョコレートと全粒粉ビスケットを組み合わせることで、チョコスナックユーザーへ訴求する。カカオ本来の香りと味わいが楽しめる「ザ・チョコレート」は、「ザ・カカオ」ブランドとしてリニューアル。新たに、カカオ果汁を使用した「カカオの果汁チョコレート」をラインアップする。また、中旬からは「メルティーキッス」の発売がスタートし、冬季チョコレートを活性化する。
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