日清フーズが２月に新発売した、ボトルタイプの小麦粉「日清クッキングフラワー」（内容量150g、税抜希望小売価格220 円・写真）の売れ行きが好調だ。５月のテレビCM で認知度がアップし、出荷量も順調に推移。成熟市場と言われる家庭用小麦粉市場の活性化に成功。直近では供給面も安定し、生産体制の構築で増産を適える。初年度販売額は10 億円を見込む。

 　同品は、トンカツなどの打ち粉だけでなく、少量の天ぷらやお好み焼にも使われている。「男性も利用しているほか、若年層は台所に置いたイメージからのジャケ買い、40 〜60 代は容量や使い勝手の良さから手にとってもらえているようだ」（同社）。「詰め替え用」（100g・140 円） も取りそろえており、環境に優しいことなどから消費者の反応もよく、出荷量は増加。販売割合から約25% がリピートしていることがうかがえる。今後、容量を検討してさらに進化させていく考え。

 　また、業務用ユーザーにも提案。従来、バットにしいた小麦粉にのせたり、かけるといった作業工程だったが、同品は必要な量を簡単に出すことができ、容量の節約、作業や時間の短縮につながることから、高評価を得ている。業務用マーケットでの需要拡大にも取り組む。