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日刊食品通信
2017年12月25日

味の素社、農心と合弁会社設立


粉末スープ生産、19年9月販売目指す

 味の素社は、韓国の農心と合弁による粉末スープ生産会社設立に合意。21日に合弁事業契約を締結した。

 味の素社は、1983年にソウル事務所、2003年に韓国味の素社をそれぞれ設立。06年からは、家庭用量販店への強い販売力を持つ農心に風味調味料や個食粉末スープ「VONO」との販売を委託し、コンシューマー食品事業を強化してきた。韓国の粉末スープ市場規模は、約580億ウォン(約60億円)で、14〜16年の成長率は7%と安定的に成長している。スープ市場全体のうち、韓国味の素社が参入している個食粉末スープ市場は全体の約4割を占め、成長率は26%と市場全体をけん引。その中で、「VONO」は70%超の圧倒的なシェアを獲得している。個食粉末スープ市場は、韓国国内の簡便化ニーズの高まりなどから更なる市場拡大が見込まれている。このような背景から、今回の合弁会社設立に至った。合弁会社の設立により、味の素グループの製品開発・生産技術と、農心の課程用市場向け販売力を組み合わせ、韓国におけるコンシューマ食品事業拡大を加速する。併せて、韓国の現地生産化及び原料調達を進めることで、為替影響軽減とコストダウンを実現し、事業構造強化を図る。今後については、個食粉末スープの品種拡大、容器入りスープや粉末ソースの展開など現地生産化を活かした事業の多角化を図り、22年度には売上高55億円を超えるコンシューマー食品事業規模(16年日2.5倍以上)を目指す。

 合弁会社は、18年1月に韓国の京畿道(キョウンギド)に設立予定。19年9月の現地生産品発売を目指す。資本金は130億ウォン(約13億円)で、出資比率は味の素社51%、農心49%。

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