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日刊食品通信
2015年7月21日

凍り豆腐業界、ようやく値上げの足並み揃う


3社3様の対応で仕切り直し

 (大阪)凍り豆腐業界は、価格改定を先行した旭松食品に続き、みすずコーポレーション、登喜和冷凍食品が9月1日から容量変更や入数変更の新製品を発売することから、ようやく市場価格の底上げに向けた環境が整ってきた。

 

  凍り豆腐は原材料価格の高騰を背景に、トップの旭松が昨年9月から値上げを実施しているが、2番手のみすずと3番手の登喜和が価格改定を見送っていた。この結果、末端実勢売価は関西で売れ筋の10 個入りが旭松と他社製品で100 円以上の価格差が開き、旭松のシェアが下がり、2番手以下のシェアが急速に高まるという異例の状況が続いてきた。しかし、コストアップの状況は各社同じであることから、今回、みすずは小売価格を据え置くが、凍り豆腐の10 個入りを8個入りに、5個入りを4個入りに変更した商品を9月1日から発売。同様に、登喜和も小売価格は据え置くが、凍り豆腐1個の容量を減らし、10 個入りを従来の195 gから155 gにサイズダウンした商品を9月1日から導入し、ともに既存品と切り替えていく。既報の通り、旭松は新製法による商品の切り替えで値上げを実施しており、今回の2社の新製品導入に伴い、業界では初めて、家庭用上位3社の製品規格が3社3様に分かれての仕切り直しとなる。凍り豆腐は健康機能効果が相次いでメディアに取り上げられ、6月の原料大豆使用量は前年比114.2%と異例の伸びを示しており、価格据え置きのメーカーはフル生産の状況が続いている。

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