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日刊食品通信
2017年5月17日

ビール4社初の共同物流を9月にスタート


北海道・道東エリア一部で実施

  アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリービールは16日、物流部門での環境負荷の低減および長距離トラック輸送の削減によるドライバー不足への対処を目的に、北海道の道東エリアの一部(釧路・根室地区)で共同物流を行うことで合意したと発表。9月からスタートする。

 当該エリアは、各社とも札幌市近郊にある製造・物流拠点からトラックによる配送を行っている。今回の共同物流では、トラック単位に満たない荷物を対象に、4社の製造・物流拠点からJR札幌貨物ターミナル駅構内の日本通運の倉庫に商品を集積し、配送先ごとに各社の商品を積み込み配送。「鉄道コンテナ」を優先的に活用し、荷量等によっては「大型トラック」「トレーラー」も併用。原則として1社1届け先でトラック単位(目安10t超)にならない荷物が対象(各社グループの酒類・飲料会社の荷物も込み)、各社拠点からのトラック配送は一部継続する。

 共同物流の取り組みにより、鉄道コンテナの活用と積載率の向上に伴う物流の効率化が促進され、4社合計で年間のCO2排出量が約330t(従来比約28%)削減できると試算。長距離トラックの運行台数は年間約800台の削減を見込んでいる。

 4社は、世界に関心が高まっている温室効果ガス対策や、長距離トラック輸送のドライバー不足に伴う物流インフラのひっ迫に対し、環境にやさしく持続可能な物流の共同展開を進めてきたが、引き続き「競争と協調」の視点から既存の枠組みを超えた協力体制を構築することで、更なる持続可能な社会への貢献を目指す。

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