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日刊食品通信
2017年3月29日

チューインガム,“噛む”重要さの認知向上


エチケット・小粒板ガムが苦戦

  チューインガム市場は、小粒板ガムが苦戦し12年連続の前年割れとなったようだ。ボトルガムは回復基調にあるものの、エチケット系の苦戦が響いた。ここ数年、菓子業界で健康・機能性が流れとなるなか、ガムの特性である“噛む”ことの重要さが認知されてきている。

 本紙が試算した2016年の出荷金額は730億円、前年比3.3%減。ここ数年市場活性化の原動力となっていた小粒板ガムが、13年をピークにやや頭打ちの感がありマイナス傾向。エチケットタイプの小粒ミントガムは競合の激化で小粒板ガム同様に前年割れとなった。ただ、苦戦が続いていたデンタルガム、ボトルガムについては各社主力アイテムのアイテム刷新もあり前年を上回るなど、明るい兆しがでている。

 タイプ別販売動向(本紙推定)を金額ベースでみると、板物(一部シュガーレスを含む)は130億円(10.3%減)。小粒板ガムは、急拡大の反動もあり、4年連続の2ケタ減少。シュガーレスガムは585億円(2.5%減)。構成比も昨年の79%から80%に上昇した。ボトルガムはここ数年で前年に大幅にアイテム削減を行なったことから、ほぼ底を打った。苦戦が続いていたデンタル系は、12年後半からは単品が復調傾向をたどっており、ボトルタイプもアイテム縮小がほぼ終了、利便性を追及した新ボトルや、さらに値ごろ感の高いパウチタイプの登場で回復してきたようだ。エチケット系は“長持ち”をコンセプトにした商品が主流となっている。その一方で、風船ガム、子供向けガムは目立った新商品投入もないが好調に推移している。

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