財務省が27日発表した2025年10月の貿易統計によると、うま味調味料のグルタミン酸ナトリウム（MSG）の輸入通関実績は、１kgあたりの輸入単価が224.3円、前月比では3.0円上昇の101.4%となった。３月に２年８ヵ月ぶり単価が220円を割ったが、４月も為替が円高に振れてきたことで、さらに下落。５月には22年４月以来210円割れとなったが、６月はブラジルが前月比で124.4%と上昇し全体を押し上げていた。７月以降、２ヵ月連続の前年割れとなっていたが、年末の需要期を迎え、反発し上昇した。単月輸入量は１万799t、前年比119.1%、１～10月の累計輸入量は９万6,288t、104.4%。

　国別では、ベトナムは数量2,616t、前年比105.0%、単価は250.7円、前月比は3.3円上がり101.3%。前年比は100.5%。インドネシアは数量3,131t、前年比144.3%、単価は243.1円、前月比は5.9円下がり97.6%。前年比では95.6%。

　ブラジルは数量2,349t、135.5%、単価は247.1円、前月比は3.5円上がり101.4%。前年比では99.7%。中国は数量2,541t、99.8%、単価は148.5円、前月比は3.4円上がり102.3%。前年比は96.1%。台湾は数量154t、129.5%、単価は279.2円、前月比は7.4円上がり102.7%。前年比は102.1%。

　一方、核酸の輸入単価は合計で1,454.9円、前月比は167.0円下がり89.7%、前年比は90.4%。輸入数量は379t、118.5%、金額は５億5,146万円、107.3%。

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