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日刊食品通信
2025年10月24日

9月カカオ先物続落、作柄改善が背景


エクアドル・西アフリカの生産見通し上向く

 国際カカオ機関(ICCO)のカカオレポートによると、2025年9月の国際カカオ相場は、前月に続いて下落基調をたどった。2025/26年主作期に向けて供給見通しの改善が意識され、市場には弱気ムードが広がった。

 ロンドン市場(ICE Futures Europe)の近接契約価格は、月初の1t当たり7,171米ドルから月末には6,357米ドルへと約11%下落。ニューヨーク市場(ICE Futures U.S.)でも同様に、7,528米ドルから6,735米ドルへと11%下げた。9月中旬にはSEPT-25(25年9月)契約が満期を迎え、DEC-25(25年12月)契約が近接契約となり、市場の焦点は2025/26年主作期の動向へと移行。

 一方、前年9月は供給懸念を背景に高い変動性と強いバックワーデーションが見られ、ニューヨークではSEPT-24契約が1万116米ドルに達する局面もあった。今年はそれと対照的に、供給改善を反映した安定的かつ軟調な推移となった。

 価格下落の主因は、世界的な作柄改善への期待である。エクアドルでは市場主導の価格形成を背景に農家投資が進み、収量は1ha当たり約800kgと西アフリカ平均を上回る。

 

▼以下略

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