日刊食品通信 記事詳細

バック
ナンバーへ
日刊食品通信
2025年10月10日

3Qの大手ビール販売、業務用需要が下支え


人手不足で中びんが人気(3社・本紙推定)

 7~9月(3Q)の国産ビール販売が前年同期比98.1%となる中で、中びんと業務用樽は、それぞれ103.7%、99.7%と健闘していたことが本紙の調べでわかった。

 システム障害に陥っているアサヒを除くキリン、サントリー、サッポロの3社を対象とした本紙推定値。同期の3社計ビール販売数量は、大びん換算で前年同期比98.1%の約2,665万箱。うち、61.7%を占めた缶は、350ml缶が96.1%、500ml缶も98.7%、缶計で97.1%とビール平均を下回ったが、30.5%を占めた業務用樽は99.7%、中びんは5%の構成比ながら103.7%と伸長。同期のビール消費を業務用需要が下支えしていたことを表した。中びんが唯一プラスだった背景には、人手不足で提供が簡便なびんが見直されていることや、飲食店からの引き合いが強まっているサッポロ「ラガービール(赤星)」や、飲食店での展開が広がっているキリン「晴れ風」の貢献もある。

 一方、90.7%の約1,727万箱となった旧新ジャンルは、98.1%を占めた缶が90.6%(350ml缶91.3%、500ml缶89%)、93.2%の約960万箱となった発泡酒は、99.2%を占めた缶が93.2%と低迷(350ml缶93.4%、500ml93.2%)。ともに業務用樽も振るわなかった。

 なお、3カテゴリー計では、80.2%を占めた缶が93.6%(350ml缶93.5%、500ml缶93.6%)となる一方で、15.9%を占めた業務用樽は99.5%、3.9%の構成比ながらビールの中びんが健闘したびんは100.1%と前年同期の水準を堅持した。(関連記事を姉妹紙・酒類食品ニュース&解説10月17日号に掲載予定)

サービスのお申し込みにつきましては、お電話またはフォームよりお願い致します

  • お申し込みにつきましては、弊社が受信確認後、お客様にご確認事項を通知してから、書籍とご請求書を郵送致します。
  • 電子版、紙版どちらも下記よりお申し込みになれます。

バックナンバーへ

媒体紹介へ