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日刊食品通信
2025年10月9日

9月飲料市場、特需や営業日増で前年並み


 システム障害に陥っているアサヒを除く25年9月の清涼飲料市場は数量ベースで前年並み(累計3%減)だった。

 物価高のマイナス影響は依然続くが、前年同月が4%減とベースが低かったこと、10月からの業界一斉値上げを前にした特需が消費を底上げした。ただ、特需は酒類ほどの勢いはなく、これはここ数年の傾向。「店頭でも値上げ前販促は少ない」(業界関係者)のが現状だ。

 また、予想通り9月まで暑さを引きずったが、8月までの外出控えによる購買鈍化が発生する異常な高温の日は減り、適度に止渇需要があった模様だ。さらに多くのメーカーが前年比で営業日が増加したことも寄与。

 コカ・コーラシステム=全体前年並み(1%減)。「爽健美茶」がブランド傘下「やかんの麦茶」の堅調、本体の大幅リニューアルで活性化。業界最大の業務用が下支え(本紙推計)。

 サントリー=全体1%減(5%減)。「天然水」9%減(8%減)は大容量の値上げ影響が続く。「ボス」6%増(前年並み)はPETのコーヒーと紅茶が貢献。「伊右衛門」1%減(3%減)、「グリーンダカラ」2%減(10%減)。

 伊藤園=全体前年並み(1%減)。日本茶3%増(前年並み)で「お~いお茶」堅調、うち「PURE」シリーズ好調。「健康ミネラルむぎ茶」2ケタ増。コーヒー14%減(3%増)は前年同月に新PETを発売した反動(本紙推計)。

 

▼以下略

 

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