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2025年10月7日
カカオ先物相場、2日に今年最安値を記録
国内輸入価格は8月も過去最高に
カカオ豆の国際相場は8月中旬以降、軟調が続いているが、9月22日にニューヨーク先物がt当たり6,950.33円、ロンドン先物が4,923.33ポンドとそれぞれ今年7月17日以来の7,000ドル、5,000ポンド割れとなり、2日にはニューヨーク先物は6,489.00ドル、ロンドン先物は4,536.67ポンドと今年最安値を記録した。その一方で、国内輸入価格をみると今年に入り単価はt当たりで100万円を突破、8月の輸入価格は138万9,500円、8月の為替相場(ドルベース)147円換算で9,452.38ドルと価格上昇が始まった23年比でも3倍強、24年比では1.4倍と依然と上昇が続いている。そのため、流通業の店頭における商品価格を反映する消費者物価指数のチョコレート価格は初めて200円超となっている。
国際カカオ機関のカカオマーケット・レポート(8月)によると、下落要因となった需要面について、「第2四半期の主要地域別グラインディング統計が振るわず、特にアジアは16.3%減と過去8年で最低水準を記録。数年にわたる高値基調がメーカーや消費者に重くのしかかっている。
供給面では、西アフリカを中心に課題が続くものの、8月中旬以降は25/26年メインクロップに対する慎重な楽観論も広がり、期近が期先を上回るバックワーデーションの幅は前年より縮小している」と報告。
▼以下略
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