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2025年9月12日
8月流通菓子出荷3%減、10ヵ月振り前年割れ
大袋含め販促増えるも中旬以降荷動きが鈍化
日刊経済通信社推計による2025年8月の流通菓子出荷実績(金額ベース)は、合計(チョコレート・ビスケット・キャンディ・スナック菓子・チューインガム)は前年同月比97%と昨年の9月以来10ヵ月ぶりに前年を割った。
8月も連日の猛暑日・真夏日が続くなか、第3週は九州北部で線状降水帯が発生するなど豪雨による外出機会減少の影響で中旬以降の荷動きが鈍化。出荷価格が大幅に上昇したチョコレートは、ソリッド系は改定月の6、7月は多少影響が出たものの、8月は堅調に推移。一部メーカーが販促を強化したことも寄与しているようだ。ナッツ系やセンターアソートチョコは価格改定の影響が大きかったため大幅な減少となったが、チョコスナック、子ども商品は猛暑の影響を差し引いても堅調に推移した。
キャンディは、のど飴やミルク系などハードキャンディが影響で苦戦、ビスケットはクッキー・ソフトビスケットが苦戦。スナック菓子は、ポテト系で袋チップスとともに成型タイプが特売頻度が高まったこともあり堅調に推移。苦戦が続いていた大袋商品は、台風や豪雨など災害対策としての家庭内での備蓄需要が増えたことで、前年並みに近い水準まで上昇している。
本紙が推計したカテゴリー別推計値(前年同月比)は、チョコレートが合計で96%と推定。ソリッドチョコは98%、そのうちハイカカオ・機能性チョコは100%。センターアソートは90%。ナッツチョコは86%。チョコスナックは104%。大袋は96%。小粒・子どもチョコは102%。
▼以下略
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