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2025年9月9日
8月清涼飲料市場11.5%減、マイナス要因多数
前年は南海トラフ地震情報で備蓄特需
25年8月の清涼飲料市場は、数量ベースで前年比11.5%減(累計3.5%減)だった。
マイナス要因が複数あり、まずは物価高。米の再高騰などで節約志向がさらに加速している。また、前年同月は南海トラフ地震の情報で備蓄需要が跳ね上がり、主にミネラルウォーターの購入数量が急増。その裏返しで、サントリーを筆頭にミネラルウォーターのシェアが高いメーカーは市場平均以上の苦戦を強いられた。さらに、今夏業界の悩みである“暑過ぎ問題”も継続。過度な高温で外出が減り、屋外消費が滞っている。特に自販機への打撃は大きい。追加で多くのメーカーが前年同月比で稼働日が1日少ないことも重なった。
コカ・コーラシステム=全体7%減(1%減)。今年は前年並み~プラスの月が多く市場を支えたが、ついに累計で前年割れに(本紙推計)。
サントリー=全体18%減(6%減)。「天然水」29%減(8%減)、「伊右衛門」13%減(3%減)、「グリーンダカラ」21%減(10%減)。「ボス」2%増(1%減)はPETのコーヒーと紅茶が貢献。
アサヒ=全体8%減(1%減)。「三ツ矢」17%減(10%減)、「ウィルキンソン」10%減(4%減)、「カルピス」10%減(6%減)、「おいしい水」13%減(7%増)。「十六茶」1%減(11%増)は踏ん張る。
▼以下略
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