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2025年9月5日
清酒各社秋冬、主力パックで選択肢広げる
(大阪)清酒メーカー各社の秋冬新製品では、パック酒の主力ブランドで1.8Lパックの投入が目立つ。大関「のものも」、黄桜「辛口一献」「呑」はラインアップに1.8Lを追加。菊正宗酒造「辛口パック」は2Lを1.8Lに容量変更する。
本紙調べによる、清酒メーカー各社の容器別出荷量のうち、パック容器の上位20社の合計値における、容量別の構成比を下表にまとめた(2L・3Lパック商品のない社も含む)。清酒市場の主力を担うパック清酒は、コロナ禍の巣ごもり時期に安心・安定を求める動きから定番集中が進み、容器の扱いやすさからも、2L・3Lの大容量を中心に好調に推移した。若干の変化ではあるが、2020年は19年よりも2L・3Lの構成比が上がったことが見て取れる。以降は外飲みが回復しても家飲みの習慣が一部は残り、トライアルから中小容量が支持を広げている。さらに、22年・23年に値上げが実施され、食品はじめ生活費全般の価格上昇も相まって1回の買い物金額が抑えられることや、健康志向からも、900mlなど中小容量へのシフトが進んだ。21年以降の構成比は、2L・3Lの低下と、1.8L・900mlの高まりが見られた。
パック酒を主力商品に持つ大手各社では、10月に価格改定を実施する。順調に価格転嫁が進めば店頭価格の上昇がもう一段進むことが想定される。
▼以下略
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