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2025年9月1日
9月流通菓子展望‐“秋の味覚”品揃え拡大
新商品投入は控えめ、ハロウィン等催事に期待
9月の流通菓子展望は、年末年始の菓子の最大需要期のスタートとなる秋季商戦が本格的にスタート、6月中旬以降全国的に真夏日・猛暑日が続くなど厳しい環境下のなか、恒例となった“秋の味覚”のサツマイモ・クリなどの季節限定商品を発売、商戦を盛り上げる。ここ数年、残暑の続く9~10月前半はは新商品投入は控え、各社とも10月後半以降の冬季商品に注力する傾向が強くなり、今年も価格改定を実施する主力商品の発売を除き、新商品の投入は控えめとなっている。
さらに、カカオ豆の価格の高値が続き、6、7月を高騰で一部メーカーがメイン商材のチョコレート価格改定・内容改定を実施。特に。チョコ生地が100%のソリッド系は6月までは好調に推移していたが、価格改定後の新価格がほぼ浸透した8月は苦戦しており、メーカー各社はチョコスナックやビスケットでのチョコとのコンビネーション商品に注力する。
また、ハロウィン向け商品も8月中旬以降発売を開始。今年は、個包装に遊び要素を取り入れて楽しめる大袋商品が増えることが予想されるため、品ぞろえは昨年以上に拡大しており、9月商戦での売り上げ増が期待される。
秋季限定商品・ハロウィン向け商品とともに、店頭露出が増えるのが防災用品・備蓄用品。昨年8月8日に宮崎県日向灘を震源とした地震が発生。そして8月中旬には南九州・北部九州で線状降水帯が発生し、記録的な豪雨に見舞われた。農林水産省を始め全国の自治体は、ローリングストックを推奨しており、簡便性の高い商品の荷動きが好調に推移している。
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