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2025年8月12日
7月飲料市場0.5%減、“暑過ぎ”で伸びず
値上げ影響は続く、自販機伸びず
2025年7月の清涼飲料市場は、数量ベースで前年比0.5%減(累計2%減)となった。
6月後半から全国的に暑くなり、7月は各所で記録的に早い梅雨明け、猛暑日を観測。前年同月が0.5%増と高くないベースだったこともあり、止渇需要が期待されたが、40度近い気温が複数の地で確認されるなど、「度を超えた暑さで屋内に避難する人が多く、清涼飲料消費にはあまり繋がらなかった」(業界関係者)ようだ。ただ、振り返れば前年同月も強烈な暑さで、気候のアドバンテージはさほどなかったとも言える。
また、断続的な値上げによる購買意欲の低下が続いている。大型は業界が収益性の改善を目指して販促を抑制している感もあり、数字を額面通りに受け取れないが、自販機は予想を超えて厳しい。外出が控えられたとはいえ、屋外の人にとっては探しやすいチャネルのはずだが、利用率が伸びていかない。10月に再びの業界一斉値上げを控えるなか、先行きの印象は良くない。
カテゴリー別で好調だったのはミネラルウォーターと麦茶。ともに小型のスタンダードが600ml前後になって久しく、満足感から屋内でも消費されたと思われる。近年台頭しているスリムなフォルムの1Lをラインアップするブランドが多いことも大きい。また、「暑過ぎるとニーズは無糖に偏る」(業界関係者)傾向も寄与したと見られ、止渇性があるはずのスポーツドリンク、有糖炭酸は伸びなかった。
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