財務省が30日発表した2025年６月の貿易統計によると、うま味調味料のグルタミン酸ナトリウム（MSG）の輸入通関実績は、１kgあたりの輸入単価が219.3円、前月比では14.0円上昇の106.8%となった。３月に２年８ヵ月ぶり単価が220円を割ったが、４月も為替が円高に振れてきたことで、さらに下落。５月には22年４月以来210円を割ったが、６月はブラジルが前月比で121.4％と上昇し全体を押し上げた。前年同月比では86.8%。輸入量は8,279tt、前年比98.7%、金額18億1,567万円、85.6%。５月比の単価では中国がさらに下落し140円半ばに、ベトナムは若干下がり、インドネシアはほぼ前月並みだった。

　国別では、ベトナムは数量1,779t、前年比94.8%、単価は243.8円、前月比は0.9円下がり99.6%。前年比は88.0%。インドネシアは数量2,613t、前年比83.9%、単価は248.9円、前月比は1.2円上がり100.5%。前年比では93.8%。

　ブラジルは数量1,821t、129.8%、単価は224.6円、前月比は39.5円上がり121.4%。前年比では78.5%。中国は数量1,938t、106.5%、単価は146.7円、前月比は3.0円下がり98.0%。前年比は83.2%。台湾は数量114t、66.0%、単価は268.7円、前月比は0.4円下がり99.9%。前年比は90.7%。

　一方、核酸の輸入単価は合計で1,373.1円、前月比は38.1円上がり102.9%、前年比は92.1%。輸入数量は378t、130.3%、金額は５億1,921万円、120.0%。

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