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日刊食品通信
2025年7月7日

6月のRTD販売、3ヵ月ぶりに増加


ビール類との併飲・移行が背景

 本紙が推定した6月のRTD販売実績(ウイスキーハイボールを含む缶製品)は、主要6社※の合計で前年同月比102.7%と3ヵ月ぶりのプラスとなった。5月上旬まで尾を引いていた値上げ仮需の影響が解消され、実績が戻りつつある。上期(1〜6月)も前年同期比102.6%とプラスを堅持した。ただ、一時の増勢から比べるとペースダウンは否めず、「値上げが多少影響している」との声も上がっている。(※サントリー、キリンビール、宝酒造、アサヒビール、サッポロビール、合同酒精)

 4月の値上げにより、相対的に割高感が強まったビール類との併飲や消費移行が増えたことが、3ヵ月ぶりに浮上した要因のひとつ。6月のビール類の販売は、既報の通り単月、上期ともに96%程度だった。容器別には、業務用樽・びんが単月・上期ともに98%強だったが、缶はともに95%台で、全体の77〜78%を占める缶の減少が大きかったことからも、RTDとの因果関係が浮き彫りとなっている。また、予想外の猛暑が、より水に近い風味のアルコール飲料の消費を後押ししたとの見方もある。

 6月の主要銘柄の動きをみると、引き続き無糖系とハイボールなどが市場をけん引。上期(1〜6月)も、無糖系やハイボール、特長が濃い銘柄のリードが続いた。

 一方、6月のブランド計を除く上位20銘柄の構成比は71.6%、前年同月比は99.7%だった。アルコール度数別の内訳(前年同月構成比)は、7%超の高アルが35%(35%)、4〜6%のミドルが30%(30%)、低アルが5%(6%)、複数の度数を展開するその他は30%(29%)で、数量ベースの前年同月比は同順で、99%、103%、83%、100%だった。

 

▼以下略

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