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日刊食品通信
2025年7月1日

7月流通菓子展望-災害懸念で備蓄需要高まる


チョコ・ビスでローリングストックを提案

 7月の流通菓子展望は、6月中旬以降の急激な気温の上昇とともに、猛暑対策として塩分補給用のキャンディやタブレットの店頭展開が進んでいるが、昨年以上に台風や豪雨による災害に対応した備蓄需要の提案が活発化している。

 夏季商戦ではチョコレート、ビスケットなどは例年需要が落ち、秋冬商戦までの端境期を迎えるが、異常気象による全国的な豪雨が予想され、外出機会が減ることから非常食としての買い置きへの需要が拡大することが予想される。

 今年の山星屋「アリスタフェア2025」においても、防災意識の高まりから、防災向け商品がスポット棚から常設売り場へと変化していることを受けて、チョコレートの陳列を提案。ローリングストックにより買い上げ点数が上昇していることか、長期保存の効く備蓄専用商品だけでなく、在庫管理のしやすいナショナルブランドのチョコレートやビスケットの店頭展開を訴求している。

 また、森永製菓は上旬から、ゼリー飲料としては業界初の5年保存対応商品「inゼリー エネルギーロングライフ」を発売するが、非常時にも安心して口にできる甘味として「森永ラムネ」や「ミルクキャラメル」をラインアップ。日常から取り入れることで、無理なく防災備蓄を進める習慣づくりを提案。「食べながら備える」ローリングストックの重要性を広く伝えていく。

 今年も2月以降、価格改定が続き店頭価格が上昇。特にチョコレートはカカオ豆の高値が続いており、メーカー各社は春の新商品投入を控え、定番品に注力するなど販売戦略の見直しを迫られている。

 

▼以下略

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