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日刊食品通信
2015年6月25日

うま味調味料(MSG)、値上げ出そろう


韓国2社は2年連続、中国は輸入単価大幅上昇

 うま味調味料のグルタミン酸ソーダ(MSG)は、国内メーカー、海外メーカーとも6月までに全メーカーの値上げが出そろった。

 国内メーカーでは、味の素の加工用向けは5月1日の納品分から平均15%程度、外食向けについては「味の素」1kg袋、3kg袋、20kg箱、「ハイミー」1kg袋、「味プラス」1kg袋の5種を約2〜7%、それぞれ値上げした。加工用は2012年,外食用は2008年以来の価格改定となった。MCフードスペシャリティーズも6月1日出荷分から業務用うま味調味料の出荷価格を改定。対象商品は「いの一番」(1kg袋・3kg袋)、「ミック」(1kg袋・12kg箱)、「キーパー」(1kg袋・15kg箱)、「味一番」(1kg袋)、「味一番 1.5」(1kg袋・20kg箱)、「高砂」(1kg袋)の全10種で,出荷価格改定率は約5〜10%上昇。

 韓国メーカーは、2年連続で価格改定を実施。CJジャパンが6月船積み分から約10%値上げ。デサンは年始から3月にかけてキロ当たり20円価格改定を実施している。

 昨年から輸入が急増し注目を集めている中国メーカーでは、梅花が年初から3、4月にかけて約15%程度引き上げた。

 海外での生産依存度が高いMSGは、輸入国の国情とともに、為替相場が大きく影響。2011年の東日本大震災後で大口ユーザーも被害を受けたが、米ドル対円相場は2012年は77〜80円前後で推移。13年に入ると12年年末からの上昇機運で年初に89円に上昇すると5月には100円を突破。後半は97〜99円と100割れが続くものの、14年からは100円前半と上昇基調をたどる。

 

▼以下略

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