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2025年6月27日
5月首都圏酒類卸商況、前年並み
食品値上げで、酒類消費マインドの冷え込み
5月の首都圏酒類卸商況は微減~前年並みと推定。GWに首都圏から人がいなくなることもなく連休の影響は軽微だったが、4月ビール値上げの仮需反動が継続。業務用はほぼ前年並みも、戻りきっていないとする卸も。家庭用は98%程度。ビールからRTDへの流出があったようだが、値上げの穴を埋めるほどではなかった。物流費や間接経費の上昇で利益率の圧迫が課題。消費者の関心が食品値上げや米騒動に向かっているため、酒類消費マインドの冷え込みを指摘する声もあった。
ビール類は94%程度。ビールは96%、エコノミーは91%。「一番搾りホワイトビール」など新商品は健闘。RTDは102%程度。値上げの影響はあったものの、ビールからの流入で増加か。日本酒は99%。需要の落ちる夏場に向け、酒ハイで接点づくりが進む。卸の展示会ではエスニックや香辛料の効いた料理とのペアリング提案も。焼酎甲類は97%、焼酎乙類は99%。梅の作柄がよくなく、梅酒用35%は動きがいまいち。ワインは102%ほど。国産は伸びたが、輸入が減少。ウイスキーは99~101%。従来ほどの勢いはないが、ハイボール需要は底堅い。国産クラフトウイスキーは明暗が分かれ始めている。そのなかで、軽井沢蒸留酒製造と西部ホールディングスは「富良詩(ふらりす)蒸留所」を2028年に北海道・富良野市で開業すると発表。ノンアルはビール系の値上げでやや減少したが、カテゴリーとしては続伸。
6月は雨天が続くが、盛り返しを見せている。103%程度で着地見込み。
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