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日刊食品通信
2025年6月24日

“楽しさ”で健闘するコーラ飲料市場


「目的によって選ぶ」消費者志向に注目

 24年のコーラ飲料市場は、数量ベースでプラス着地だったようだ。

 甘い飲料の代表格であり、健康志向の現代では苦しい時期もあったが、ホリデーシーズンやリフレッシュシーンでの需要は確固たるものがあり、結局のところその地位が揺らぐ様子は見られない。「コロナ禍での巣ごもりから解き放たれ、価値が見直された感もある」(業界関係者)との見方もある。

 いずれにしても、これらの需要は背景に“楽しさ”がある情緒的な価値で、物価高で財布の紐を締めた消費者が“目的によって選ぶ”姿勢を強くしている現代では強みであり、2強のコカ・コーラシステム「コカ・コーラ」、サントリー食品インターナショナル「ペプシ」もこの流れにうまく乗ろうとしている印象だ。

 25年は「コカ・コーラ」が体験イベント「瓶コーク横丁」(写真)を全国の料飲店などで実施中。昭和100年、「コカ・コーラ」誕生110年というエモーショナルな年に、ブランドの根幹である「瓶コーク」をアピールしている。渋谷では2週間で約3万人の来場があり、売り上げが前年同期比で約5倍になった店舗もあった。一方でサントリー食品インターナショナルは、24年から始め注目を集める希釈炭酸飲料シリーズ「おうちドリンクバー」に「ペプシ」が加わった(写真は6面)。

 

▼以下略

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