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冷凍食品市場、引き続き拡大基調
コストアップやまず今夏以降値上げへ
冷凍食品市場は、引き続き拡大基調にある。家庭用は米飯類、めん類を中心に好調に推移。コメ高騰のあおりから増勢している。また、ワンプレート商品の伸長も著しく、各社からバラエティー豊かに品ぞろえされ、売り場を賑わせている。業務用は調理現場の人手不足を背景に、今後もニーズが高まることが確実視される。一方、原材料高、物流費、人件費などコストアップはとどまる気配もなく、緊迫化する国際情勢のなか、今後もさらなる上昇は必至。業界は今夏以降値上げに動く。
冷凍食品市場は、ここ数年、半期に1度の値上げを余儀なくされている。2020年のコロナ禍以降、原材料費、人件費、物流費などが高騰していたなか、ロシアのウクライナ侵攻(22年2月24日)、イスラム組織ハマスのイスラエル急襲(23年10月7日)以降、悪化する中東情勢が世界的な原油高や食糧相場上昇に拍車をかけ、これに急激な円安が追い打ちをかけた。さらに、25年は第2次トランプ政権による「トランプ関税」政策や、イスラエルのイラン核関連施設空爆(6月13日)が世界経済と安全保障環境を大きく揺るがしている。この間、21年秋以降、業界は段階的な価格改定を実施。22年春、秋、23年春、24年春、秋に続いて25年春と段階的に実施してきたが、今夏以降も値上げに動くこととなった。
一方、家庭用マーケットは続伸。昨2024年度(4~3月)は本紙推定で106%と拡大した。主なカテゴリー別では、米飯類(107%)、めん類(107%)、惣菜類(106%)、和風スナック(111%)、野菜類(115%)、中華類(102%)は伸長した反面、弁当類(98%)、洋風スナック(97%)は減少した。
▼以下略
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