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2025年6月19日
1~5月チョコ市場、定番と高カカオが堅調
新商品減も値ごろ感とポケット商品が下支え
日刊経済通信社推計による2025年1~5月のチョコレート出荷実績(金額ベース)は、前年同期比105%(金額ベース)と堅調に推移した。カカオ豆の価格高騰やメーカーによる価格改定の影響で新商品の投入が減少する中、定番商品の安定的な販売や健康志向に応えた高カカオチョコレート、持ち運びやすいポケットサイズ商品の人気に加え、食品全体が値上げした中でも値ごろ感の高さが市場全体を下支えした。
春季商戦のスタートとなる3月はホワイトデー需要が一定の伸びを見せたものの、前年に実施された周年キャンペーンの反動や新商品の数が減ったことから、前年比102%とやや伸び率が鈍化。4月は春の行楽シーズンとともに販促活動が再び活発になり、売り上げは前年比105%と回復基調を示した。高カカオやナッツ系のチョコが好調に推移した。5月も品目数(SKU)の減少傾向は続いたが、消費者に支持される定番商品や、価格に対して手ごろ感のあるポケットサイズ商品が健闘し、104%と安定した成長を記録した。
カテゴリー別では、ソリッドチョコ(板チョコなど)が111%、中でも高カカオ・機能性チョコは109%と、健康意識の高まりを背景に人気が継続している。一方で、詰め合わせタイプのセンターアソートは、イベント需要の減少や新商品投入の少なさが影響し98%にとどまった。ナッツチョコは103%と特売の効果で回復傾向にあり、チョコスナックも101%と安定推移。小粒や子ども向け商品も104%と底堅い動きだったが、大袋商品は90%と苦戦が続いている。
▼以下略
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