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2025年6月16日
24年度アイス市場、5年連続過去最高更新
メーカー出荷額6,451億円、6.1%増
2024年度(4~3月)のアイスクリーム販売金額は、前年比6.1%増の6,451億円(メーカー出荷ベース)。5年連続で過去最高を更新した。また、販売物量は3.1%増の93万5,916kl。94年に記録した過去最高の96万7,570klに次ぐ、歴代2番目の水準。リッター単価(円/L)は前年度から19円上昇し、689円と過去最高を更新した。日本アイスクリーム協会が集計・発表した。
24年の日本の年平均気温は、基準値(1991~2020年の30年平均)との差が+1.48℃に達し、統計を開始した1898年以来、最も高い値を記録した。近年は気温の上昇傾向が続いており、アイスクリームの喫食機会が大きく増加している。
販売金額の伸長は、気温要因や価格改定の影響以外にも、①主力商品の改良および高付加価値商品の開発 ②商品の魅力向上によるブランド価値の強化 ③会員企業による積極的な設備投資や製造ラインの更新―なども要因。形態別では「スティック」を除くすべての品目が前年を上回り、特に「マルチパック」が伸長。家庭内での複数消費やコストパフォーマンス重視の傾向を示している。また、販売物量の増加は値上げ後も高い消費者の離反が少ないことが分かる。
アイス協は「これらの施策により、アイスクリームはスイーツの中でもコストパフォーマンスに優れた癒しの存在として、消費者からの支持を拡大。今やアイスクリームは、単なる嗜好品を超え、日々の生活に欠かせない“生活必需品”の一つとして認識されつつある」としている。
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