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2025年6月9日
24年度市販用チーズ、微減(本紙調)
7月再値上げへ、物量回復が課題
本紙が集計した2024年度(4~3月)の市販用チーズ市場は、売上高・物量ともに前年を1%程度下回った。22年の4月以降複数にわたる価格改定・容量変更の影響から、市場は低迷を余儀なくされたが、ようやく下げ止まった印象だ。
24年度をタイプ別にみると、プロセスチーズが金額ベースで97・物量ベースで98、ナチュラルチーズが金額101・物量101。
アイテム別(金額・物量)にみると、スライスが97・98、カルトンが95・95、切れてるが95・95、ベビーが98・99、6Pが99・98、粉は101・98、さけるタイプが104・104、クリームが106・105、カッテージが93・92、カマンベールが104・103、モッツァレラが102・104、シュレッドが97・99。新カテゴリーのチーズソースは207・214。
19年のコロナ禍で広がった調理ブームは、22年にかけて沈静化した。しかし、様々な食品が複数回の値上げを実施する中で、消費者の防衛意識がさらに高まったことで「作れる物は自分で作る」という意識に変化。クリーム類や粉の堅調につながっている。また、各社が注力したカマンベールやモッツァレラが堅調だったほか、さけるチーズは創業100周年を迎えた雪印メグミルクのプロモーションが奏功。一方、スライス、ベビーは度重なる値上げの影響が強く表れたようだ。
また、価格改定の影響から、日々口にするチーズの量は着実に減っている。さらに一部メーカーは7月から再値上げに踏み切り、他社も追随するとみられる。
▼以下略
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