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2025年6月5日
上旬まで仮需が響いた5月のRTD販売
1~5月では103%と増勢を維持
本紙が推定した5月のRTD販売実績(ウイスキーハイボールを含む缶製品)は、主要6社※の合計で前年同月比97.5%と2ヵ月連続のマイナスとなった。4月でほぼ解消されたとみられていた値上げ仮需が、上位銘柄を中心に5月上旬まで尾を引いた可能性がある。(※サントリー、キリンビール、宝酒造、アサヒビール、サッポロビール、合同酒精)
6社のうちビール系4社の3月仮需は、本紙推定で同月販売量の13%弱にあたる253万箱(350ml換算)。その反動で4月の6社販売実績は前年同月比87%まで落ち込んだが、仮需で125%に膨らんだ3月と合わせれば105%と直近の趨勢に近いことから、当初は「仮需分は4月で大方解消された」(大手卸)とみられていた。ただ、時折3月並みの気温に戻るなど、不安定な天候要因も影響したのか、「上旬までは仮需が尾を引いた」(大手メーカー)ようだ。それでも、1~5月では前年同期比102.8%と、これまでの傾向に比べて低い水準に落ち着いたことから、市中在庫の解消が進み、今月以降は値上げによる影響がどの程度現れるかに焦点が移って来よう。
5月の主要銘柄の動きも、無糖系、ジン・ソーダ、高アルコールなど一部は好調に伸ばしたが、ほかは総じて動きが鈍かった。累計でも無糖系や特長が濃い銘柄のリードが続いている。
一方、5月のブランド計を除く上位20銘柄の構成比は78.9%、前年同月比は104%だった。
▼以下略
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