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日刊食品通信
2025年6月3日

5月の大手ビール販売93%


前年同月の高伸長足枷に

 本紙が推定した5月の国産大手4社ビール販売は、順調な回復をみせていた業務用に、4月発売のキリン「晴れ風」や、業務用展開が始まった「サントリー生ビール」が加わって12%強伸長していた前年がベースとなったことで、前年同月比93%強にとどまった。前年割れは、値上げ仮需の反動で73%強に落ち込んだ4月から2ヵ月連続。今4月新製品のキリン「一番搾りホワイトビール」とアサヒ「ザ・ビタリスト」は合計で42万箱強(大びん換算)の販売と推定されるが、3社が2ケタ伸ばしていた前年には届かなかった。値上げの影響を指摘する声もある。

 一方、ビール以外のエコノミーカテゴリーは、仮需の反動で54%弱となった4月よりは小幅な81%強に。旧新ジャンルは77%弱、発泡酒は89%弱で、ともに2ヵ月連続のマイナスだった。値上げを機にRTDへの消費移行が進んだ、との見方もある。

 3カテゴリーの合計は88%弱で、構成比はビールが57.8%(前年同月54.4%)、旧新ジャンルが24.6%(28.1%)、発泡酒は17.6%(17.5%)だった。

 これを受けた1~5月累計は、ビールだけが前年同期比100%強を堅持。エコノミーは92%弱(旧新ジャンル89%強、発泡酒96%強)で、3カテゴリー計では96%強となった。構成比はビールが55.5%(前年同期53.3%)、旧新ジャンルが26.9%(29%)、発泡酒は17.7%(17.6%)だった。

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