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日刊食品通信
2025年5月28日

4月首都圏酒類卸商況、5%減


直近2ヵ月では前年並み、RTDへ流入の動き

 4月の首都圏酒類卸商況は95%と推定。ビール・RTD値上げによる仮需反動。3~4月では1ケタ増程度で推移したと見られる。業務用は102%程度、家庭用は92%程度。飛び石となったGWの影響は良くも悪くも影響は余りなかった模様だが、「それほど外に出ないで倹約していた印象だ」(卸筋)。

 ビール類は85%程度。ビールは87%、エコノミーは82%。4月新商品「一番搾りホワイトビール」「ビタリスト」が下支えした。各社とも2ヵ月では概ね100~102%で推移した。仮需で出荷が増えた分、在庫がさばけるか注視が必要。RTDは明暗が分かれており、平均では前年並み。仮需反動で減少した卸もあれば、他カテゴリーからの流入で伸長した卸も。RTDは今後も成長する見込み。日本酒は97%。夏場に向け酒ハイやロックの提案強化へ。若年層との接点拡大が課題。米騒動で農家が食用米へ転作する懸念も。焼酎甲類は98%。お茶割りに期待。RTDの麦茶割りは高評価のため業務でも広がるか。焼酎乙類は100%。「和酒のインバウンドへの提案が進んでいない」(卸筋)。ワインは103%。国産はようやく増加へ。輸入は減少。シャンパーニュなど一部高価格帯は好調。輸入低価格は値上げで隙間が生じた価格帯に投入できるか。ウイスキーは前年並み。国産クラフトウイスキーは人気銘柄を除き停滞気味。ハイボール需要は継続も、慎重な見方も。EU産酒類はトランプ関税の影響で、日本市場への売り込みが強まる。ノンアルは減少も、長期的には需要増。居酒屋のメニュー提案要望も。

 5月は102%程度で着地見込み。業務用がけん引する形で堅調に推移している模様。

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