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2025年5月19日
カツオバンコク相場、下落
米国の関税措置で先行き不透明
ツナ缶の主原料であるカツオバンコク相場は、上昇局面から一転、下落した。原料供給量は依然として低水準にあるが、米国の関税措置の影響で先行きが不透明となっており、原料需要は減退した。カツオ相場は、昨秋9月のUS$1,400を底値に上昇に転じ、年明け1月にUS$1,550、2月US$1,650、3月US$1,750と一段高となったが、直近4月はUS$1,650と下げた。一方、キハダマグロは、昨24年6月から12月までUS$2,900と横ばいとなり、年明けは3月までUS$2,800をキープしたが、4月はUS$2,700とこちらも軟化した。
大手ブランドによれば、4月末現在のバンコクカツオ相場はUS$1,600~1,700程度。中西部太平洋の漁模様は、西部(PNG・ミクロネシア周辺)、東部(ナウル・ツバル・キリバス周辺)ともに不漁が続いているが、一部では回復の兆しが見られている。キハダについては、EU船の主要漁場であるインド洋において漁模様が好転したことを受け、相場はやや下落傾向となっており、今後の漁模様や需要の変化に注視が必要な情勢。
これに先立つ、4月中旬現在、バンコクカツオ相場はUS$1,750程度となった。漁模様については、中西部太平洋の西部(PNG・ミクロネシア周辺)、東部(ナウル・ツバル・キリバス周辺)ともに不漁となっていた。船主・トレーダーは、不漁が続いていることを背景に値上げ圧力を強めたが、パッカー側が反発したことから相場は横ばいで推移した。
▼以下略
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