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ニチレイ3月期、売上・営業益とも過去最高
ニチレイは13日、3月期決算を発表(別項)。売上高・営業利益ともに過去最高を更新した。加工食品事業は、コスト高騰が継続したが、価格改定を着実に実行するとともに主力商品や高付加価値商品の販売に注力し、営業利益は過去最高を更新。低温物流事業は、国内ではコスト高影響を適正料金収受にて軽減し、輸配送事業などの取り扱いが伸長したことで増益も、欧州でのCSRD費用の発生などにより、営業利益全体では前期並み。
加工食品は、売上高3,116億円(前期比7%増)、営業利益は188億円(同8%増)。売上高は、主力商品や新たな付加価値商品を拡販したことに加え、海外での売上拡大も寄与し増収。営業利益は、原材料・仕入れ価格などのコスト高騰が続くなか、販売拡大や海外関係会社の業績が改善し増益。家庭用調理品は売上高935億円(7%増)。米飯や健康志向のニーズを捉えた鶏むね肉を使用したチキン加工品「むねから」に加え、パーソナルユース向け商品の個食麺や「三ツ星プレート」シリーズなどの拡販に注力し販売数量が伸長した。業務用調理品は1,100億円(7%増)、大手ユーザー向けのチキン加工品や、主に外食向けに米飯類などでひと手間加えるだけでメニュー提供可能な商品の販売拡大が寄与した。農産加工品は244億円(3%増)、円安による調達コストの上昇に対して価格改定を進めたほか、品質面や利便性などの顧客ニーズに対応したことにより、ブロッコリー類の販売が好調に推移し家庭用・業務用ともに増収。海外は687億円(11%増)、米国子会イノバジアンクイジーン社は、新商品の投入やプロモーションを進めたものの、インフレによる消費減退の影響を受け現地通貨ベースでは前期並み。タイ子会社のGFPTニチレイ社は、タイ国内や欧州向けの販売が拡大した。
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