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日刊食品通信
2025年5月13日

4月の清涼飲料市場5%減、大型不振が顕著


10月に再値上げへ

 25年4月の清涼飲料市場は、数量ベースで前年比5%減(累計3.5%減)となった。

 前年同月が3%増と若干高めのベースであり、その裏返しも加味しなければならないが、値上げによる消費鈍化の影響が遥かに大きいと思われる。特に大型PETの減少が顕著で、過去に過度な特売が常態化していた同容器に対する消費者のイメージが変わるには時間がかかりそうだ。ただ、このような状況を鑑みて戦略的に小型PETへ注力しているメーカーも多い。

 直近ではコカ・コーラシステム、サントリーが10月からの幅広い製品を対象にした再値上げを発表しており、業界はコスト高騰への対策のひとつが価格改定である姿勢を明確にしている。

 コカ・コーラシステム=全体3%減(1%減)。24年にヒットした「綾鷹」リニューアルが一巡。業界最大の業務用はインバウンドを享受する模様だが、家庭用の消費鈍化は他メーカーと同様に(本紙推計)。

 サントリー=全体4%減(5%減)。「天然水」7%減(6%減)は1LPETが好調も大型PET不振。「ボス」1%増(3%減)は「クラフトボス」のコーヒー、新紅茶が貢献。「伊右衛門」3%減(5%減)は本体が苦戦も「濃い味」「焙じ茶」堅調。

 

▼以下略

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