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日刊食品通信
2025年5月2日

4月のビール販売、仮需の反動で27%減


節約が色濃く出た旧新ジャンルは半減

 本紙が推定した4月の国産大手4社ビール販売実績は、4月15日に発売された「キリン一番搾り ホワイトビール」と「アサヒ ザ・ビタリスト」2品で160万箱規模(大びん換算)となった新製品効果も打ち消された前年同月比73%強と、値上げ前の仮需で膨らんだ3月とは一転、大きく落ち込んだ。また、旧新ジャンルは半減の47%強、64%弱となった発泡酒を合わせたエコノミー・カテゴリーとしては54%弱と、仮需が大きかったカテゴリーほど、その反動も大きい結果となった。

 3月は、予想を大きく上回る仮需が発生。その数は3カテゴリー計で、総販売量の28%強となる982万箱(ビール大びん換算)に上った。また、その内訳は、旧新ジャンルが424万箱、167箱の発泡酒を加えたエコノミーとしては591万箱と、ビールの391万箱を大きく上回った。

 これを受けた同月のビール類販売は、ビールが前年同月比132%、旧新ジャンルが144%弱、発泡酒も135%弱となり、3カテゴリー計では136%弱と大きく伸長。当初予想を大きく上回る仮需が発生した背景には、生活防衛意識の高まりがあったが、今後の焦点は、遅れ気味ともいわれている流通在庫の消化にある。

 一方、1~4月累計は、ビールが102%強(1~3月115%強)、旧新ジャンルが93%弱(110%強)、発泡酒が99%弱(113%弱)、エコノミー95%弱(111%強)、3カテゴリー計は99%弱(113%強)となった。

 なお、4月のカテゴリー構成比は、ビールが62.5%(前年同月54.9%)、旧新ジャンルが20.5%(27.9%)、発泡酒は17%(17.2%)。1~4月累計は同順で、54.9%(前年同期53%)、27.5%(29.3%)、17.7%(17.7%)だった。

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