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日刊食品通信
2025年4月30日

3月首都圏酒類卸商況、8%増


月末に仮需、2ヵ月でも増加か

 3月の首都圏酒類卸商況は108%と推定。ビール会社が4月に値上げをすることを受け、月末に向けて仮需が発生。ビール、RTDが大きく増加。業家ともに伸長し、業務用は110%程度、家庭用は105%程度と推定。ただし、「仮需は想定以下だった」とする卸もあり、4月と合わせれば前年並み~1ケタ増となりそうだ。

 ビール類は115%程度。ビールは110%、エコノミー(発泡酒、旧新ジャンル)も118%と基幹ブランドが伸長した。他方、終盤まで仮需が起きず、月末に駆け込みで発生したという声も聞かれた。RTDは118%ほどと伸長。仮需の影響が大きかった。こちらも基幹ブランドが伸びた。日本酒は95%。純米酒は人気。酒ハイは導入店が広がっており、オンメニューして飲用接点を創ることがカギ。焼酎甲類は98%、焼酎乙類は97%。香り系の需要は継続。ワインは99%。国産は1ℓ紙パックが冷蔵庫に入れやすいと評判。下げ止まりか。輸入はシャンパーニュが再び好調に。二極化が進む。トランプ関税の影響で、欧州産は日本市場への関心が高まる。ウイスキーは97%ほど。大容量低価格の動きが穏やかに。「高価格も頭打ちになってきた」(卸筋)。テキーラは「クエルボ」が引き続き好調。ノンアルは好調に市場を拡大。居酒屋での需要も伸びており、勢いづくか。

 4月は仮需反動で1ケタ減~前年並みの見込み。GWは近場での移動に留まり、需要は維持される見通し。ビール新商品「ビタリスト」「一番搾り ホワイトビール」の上乗せが、消費を広げると見られる。

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