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2025年4月22日
白鶴、清酒製造技術活用しジンに挑戦
(大阪)白鶴酒造は昨年12月、クラフトジンを発売。清酒の国内市場が長期的な縮小傾向にあるなか、同社ではジンで初めてスピリッツ製造に取り組むとともに、マイクロブルワリーでの清酒製造技術を用いたクラフトサケの製造、神戸ワインの事業継承など、ポートフォリオの幅を広げ、新たな市場への挑戦を進めているところだ。清酒メーカーならではの感覚や技術が各所に垣間見られる同社のジン造りについて、大東功承研究室課長代理(写真右)、梶原大輔マーケティング本部主任(同左)は次のとおり話した。
蒸留酒の製造は初で、2021年にスピリッツ免許を取得した。ジンは酒類のなかでも原料や製法の制約が比較的少なく、酒蔵の個性や地元神戸を表現しやすいと考え、ジンへの挑戦を開始した。市場には既にいろいろなジンがあり、これから後発で参入していくには差別化が必要となる。当社ならではの個性を出すことが一番のアピールポイントになると思うものの、「白鶴らしさとは何か」を改めて考えると表現することが難しく、当社の個性を掘り起こしていくことから始めた。
ボタニカルは50種類の農産物をはじめ様々なものを試し、イメージする味を組み立てるピースを探して集めるように、酒質を決めていった。ブレンド比率がコンマ以下単位で違うだけで香りや味わいが変わるが、繊細なブレンド作業は、清酒ブレンドのスキルがあったからできたと思う。
▼以下略
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