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日刊食品通信
2025年3月3日

3月流通菓子展望-催事から春の行楽商戦へ


2月の特売の反動で店頭価格上昇も

 3月の流通菓子市場は、春の行楽シーズンを前に春季新商品の発売開始とともに、多くのメーカーは決算月を迎える。年初の受験生応援、いちご関連商品、バレンタインデーに続き、ホワイトデー、そして4月のイースター、ゴールデンウィークと催事・イベントが続くなど、今年前半戦を占うヤマ場となる。2月に大手菓子メーカーで価格改定が実施されたが、本紙推定で前年比103~106%と好調に推移。特売などによる販促策から、イベントなどによる消費者コミュケーションへのシフトで、菓子市場の活性化を図る動きが注目される。

 カカオ豆の国際価格は昨年末に比べわずかに下落傾向がみられるもの、依然として高止まりが続き、ネスレ日本は5月から「キットカット」の価格改定を発表。大袋商品のチョコ菓子は店頭価格が大幅に上昇するなか、昨年末からポケット物を中心に特売が目立つ。冬季限定商品や定番の洋酒チョコも荷動きが上がり1月後半以降は前年を上回る動きとなっている。

 一方、2月は流通業の決算期にあたることから特売頻度が多かったが、3月は店頭価格がやや上昇することが見込まれる。その半面、年初からエリアにより売り上げ格差がみられ、特に西日本では12月に入り特売が増加。イオン系のディスカウントストアでは、板チョコが108円、パッケージビスケット138円を目玉に月間特売が実施され、2月も継続されている。価格改定により最も影響を受けた100均チャネルでは、税抜価格100円で販売できる東南アジアからの輸入品の品ぞろえを増やすなど、国内商品以外の採用を増やしている。

 

▼以下略

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