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日刊食品通信
2025年1月28日

12月首都圏酒類卸商況、1%減


業務用が伸びきらず年末は失速

 12月の首都圏酒類卸商況は99%と推定。上旬は堅調、中旬に伸びたものの後半に失速。クリスマス需要も曜日の巡りで伸びきらず、年末年始も帰省により業務用が減少。インバウンドによりホテルは好調も、宴会需要は伸びを欠いた。業務用・家庭用とも99%程度。

 ビール類は98%。ビールは99%。業務・家庭ともに伸びきらなかった。一方、「黒ラベル」「赤星」は好調。4月発売の「一番搾り ホワイトビール」に期待感。エコノミーは96%。RTDは104%と好調を継続。規模は小さいが、お茶割の存在感が少しずつ増加中。日本酒は97%ほど。正月の需要も伸びなかった模様。「アルゴ」は好調。日本酒を飲まない層から支持されている。焼酎甲類は98%、焼酎乙類は97%。香り系人気あるも限定的。日本酒の蔵が造る米焼酎など、角度を変えた提案にも可能性。ワインは99%。シャンパーニュは年末需要かつ1月値上げ商品の仮需が発生した銘柄もあったが、値上げが響いた銘柄も。代替でクレマンの存在感が増加中。ほか高価格帯の値上げで国産に流れた動き、国産低価格が停滞など動向は一様ではない。ウイスキーは110%と続伸。落ちる様子なし。アイリッシュに期待感。「陸ハイボール缶」好調。スピリッツも1~2ケタ伸長。「クエルボ」を中心にテキーラ続伸。「トレスジェネレーション」に期待感。ジンは「翠」から「六」へのシフトの動きあり。リキュール「コカレロ」も好調。ノンアルは好調の「アサヒゼロ」小びん3月発売で市場拡大見込み。

 1月は静かな推移。価格改定や3月仮需の準備に追われる形に。そのなかでホテルや免税店などで好調な卸もあった。

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