財務省が28日発表した2024年10月の貿易統計によると、うま味調味料のグルタミン酸ナトリウム（MSG）の輸入通関実績は、１kg当たりの輸入単価は224.3円、前月比では2.8円下がり98.8%と５ヵ連続で前月割れとなり、220円台前半となった。９月は227.1円と2023年５月以来の220円台となったが、10月はベトナム、インドネシア、ブラジルが上昇する中で中国のみ下がっている。中国品の中でも廉価品の輸入増が、単価の引き下げ要因につながっているようだ。 なお、前年同月比では90.6%。

　10月輸入量は9,070t、前年比90.4%、１～10月累計では９万2,195t、102.9%。単月、累計とも中国の増勢が続いている。

　国別では、ベトナムは数量2,492t、前年比103.0%、単価は249.4円、前月比は7.5円上がり103.1%。前年比は88.8%。インドネシアは数量2,169t、96.1%、単価は254.3円、前月比は4.4円上がり101.8%。前年比では97.5%。

　ブラジルは数量1,733t、66.7%、単価は247.8円、前月比は2.4円上がり101.0%。前年比では96.0%。中国は数量2,546t、100.0%、単価は154.5円、前月比は3.7円下がり97.6%。前年比は81.8%。台湾は数量118t、60.9%、単価は273.6円、前月比は3.8円上がり101.4%。前年比は96.2%。

　一方、核酸の輸入単価は合計で1,609.6円、前月比は58.9円下がり96.5%、前年比は97.6%。輸入数量は319t、157.0%。

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