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2024年11月13日
10月流通菓出荷子実績、4%増(本紙調)
価格改定続き一部品目で明暗分かれる
日刊経済通信社推計による2024年10月の流通菓子出荷実績(金額ベース)は、前年比104%と前月9月のほぼ1年ぶりの前年割れから一転し、全カテゴリーで前年を上回った。
年末年始に向けての菓子の一大商戦が本格化するなか、各社とも冬季限定の口どけ訴求や洋酒チョコレートの発売を開始。前半はやや気温が高かったことから荷動きが低調だったものの、中旬から後半にかけて動きが回復。9月はやや低調だったハロウィン関連の大袋も月初から需要増がみられ、前年並み〜微減と大袋商品が苦戦する中では健闘したようだ。
その一方で、9月は森永製菓、10月明治、11月ロッテと価格改定が続いているが、前年と春の価格改定・期間変更では、改定月前に仮需が発生する様子は見られなかったが、9月、10月についてはチョコレート、チューインガムなど一部カテゴリーで大幅増が見られることから、仮需が発生したことが見受けられる。ただ、価格改定を行ったなかでも板チョコや高カカオチョコは、価格上昇にもかかわらず相対的に上昇した菓子類の中では値頃感の高さで好調が持続。高カカオチョコもダイエットへの機能が発信されたことで、20〜40代女性のニーズをとらえるなど、新たなユーザー獲得に成功している。各社とも価格改定から2ヵ月は新価格定着のため、価格対応による販促を控えるため、11月が仮需反動と販促減が影響することが予想される。
本紙が推計したカテゴリー別推計値は、チョコレートが合計で105%と推定。ソリッドチョコが110%、そのうちハイカカオ・機能性チョコは114%。
▼以下略
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