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2024年9月30日
23年度のチーズ工房、全国351ヵ所に拡大
地域と連携し、特色ある商品を製造販売
ナチュラルチーズの生産者が全国各地で着実に増加している。
農水省によると大手乳業者を除く2023年のチーズ工房は351ヵ所。昨年に比べ5ヵ所、10年前に比べ117ヵ所増加するとともに過去最多となった。
チーズ工房で生産されるチーズをタイプ別にみると、フレッシュタイプ(モッツァレラ、クリームチーズなど)が278ヵ所と最多で、次いでハード・セミハードタイプ(チェダー、ゴーダなど)が206ヵ所。以下、白カビタイプ(カマンベールなど)が103ヵ所、青カビタイプが41ヵ所、ウオッシュタイプが39ヵ所、シェーブルタイプが26ヵ所と続いている。
日本人の嗜好として、口当たりが良く生乳の風味が楽しめるチーズや比較的クセのないチーズが好まれるため、フレッシュタイプやハードタイプ、白カビタイプを中心に様々なチーズが生産されており、さらに一部では「クセのあるタイプ」への模索も広がっている。
また、酪農家が牧場に併設するチーズ工房や独立したチーズ工房では、地域と連携しながら特色ある商品の製造販売を行うなど、創意・工夫にあふれる取り組みが展開されている。昨今では国内だけではなく、海外で開催される国際的なチーズコンテストにも国産ナチュラルチーズが出品され、高い評価を得るようになった。国産ナチュラルチーズの裾野の広がりと、さらなる消費量拡大が期待される。
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