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2024年8月2日
7月のビール販売、一転6%の増加に
出荷日増も影響。エコノミーは漸減
本紙が推定した7月のビール販売は、国産大手4社計で前年同月比106%となった。プラスは2ヵ月ぶり。前月とは一転、営業日が1~1.5日多かったことも背景にある。各社の基幹銘柄が概ね順調に伸長し、キリン「晴れ風」と今春から業務用樽とびんが加わり大きく伸びている「サントリー生ビール」が上乗せした。ビール内構成比は前年同月を3.5ポイント上回る57.3%。
一方、規格変更上の入り繰りはあるものの、エコノミーカテゴリーの販売は92%弱と11ヵ月連続のマイナス。ビール回帰や価格優位なRTDへの移行が主因と思われる。内訳は、構成比26%(前年同月32.8%)の旧新ジャンルが22ヵ月連続のマイナスとなる79%、16.7%(13.5%)の発泡酒は2ヵ月ぶりのプラスとなる123%強だった。
3カテゴリー計は99%台半ば。2ヵ月連続のマイナスだった。「出荷日増を差し引けばマイナスが拡大、梅雨明けが遅れている地域での天候不順や、依然として不透明な所得環境などから、消費実態は厳しい」と指摘する声もある。また、昼間に大量の水分を補給してしまう炎暑は夕方からのビール類消費には不利という定説もあり、消費環境は8月以降も予断を許さない状況にある。
これを受けた1~7月累計は、ビールが107%弱、エコノミーは89%弱(旧新ジャンル79%弱、発泡酒113%弱)、3カテゴリー計は98%弱となった。構成比は、ビールが54.4%(前年同期49.8%)、エコノミーは45.6%(50.2%)。エコノミーの内訳は、旧新ジャンルが28.4%(35.3%)、発泡酒は17.2%(14.9%)となっている。
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