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日刊食品通信
2024年5月15日

加工油脂、高付加価値品・安価品ともに人気


きめ細かな要望に応え続ける

 日本マーガリン工業会によると2023年1~12月分の食用加工油脂生産量は、前年比4.5%減の56万8,809t。2年連続で60万tを割り込んだ。新型コロナの5類移行後、外国人観光客によるインバウンド需要を含む土産菓子需要、外食需要が急速に回復。後半は、パーム油や大豆油、菜種油などの原料油脂相場も落ち着くといった好材料がみられた。一方、包材費、人件費、輸送費、エネルギーコストの高騰等により製品コストそのものは上昇。直近ではヨーロッパ産バターの高騰、国内産バター不足など予断を許さない状況が続いている。

 消費者の節約志向や買い控えも継続しており、最終商品のダウンサイジング、数量減も顕著であり、商品製造過程の油脂使用量が減少するなど、加工油脂業界にとっては厳しい状況が続いた。

 近年、盛んに行われているプラントベースフード(PBF)製品の開発は、不断に続けられており、動物性原料不使用のみならず、おいしさの追求が行われている。

 乳原料の高騰に対しては、代替需要に対する期待が高まっており、コンパウンド製品の提案強化、拡販に注力する傾向がみられる。

 機能性のある高付加価値品の需要が高い一方、値ごろ感のある製品への人気も高く、二極化の傾向がみられる。為替の変動を含め、原料価格、製造コストの高止まりが続いている現在、ユーザーの理解を得ながらの価格改定への取り組みが続けられている。

 

▼以下略

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