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日刊食品通信
2024年4月26日

チルド麺各社、付加価値商品の食数増に注力


23年は猛暑・残暑で即食タイプが伸長

 23年家庭用チルド麺市場は、本紙調べで2,345億円、対前年比1ケタ半ば増で着地した。ただし価格改定効果によるプラスであり、数量では1ケタ前半減とみられる。消費者の節約志向から各カテゴリーも3食入りや素材型商品を中心に概ね堅調に推移。猛暑・残暑の影響から加熱不要の即食タイプが大きく伸長したのも特筆すべき点だった。一方、商品単価の上昇・内食減で、ラーメン類を中心とした付加価値型商品の購入食数が伸び悩んだ。

 だが、各社は独自性のある商品の拡充やロングライフ商品の開発などに取り組み、チルド麺の新たな可能性が拓かれた。

 新型コロナ以降、チルド麺の需要は急拡大、各社によるラインアップの拡充や新価値提案によって再び成長市場となった。とはいえコロナ5類移行、価格改定を経た今、市場環境は厳しさを増している。節約志向から1食単価の安い3食入りは底堅い需要を維持しているものの、世帯人数減少で今後、市場は徐々に縮小していくことが予想される。よって3食から2食付加価値型へのシフトが必須であるが、食の簡便化志向が加速する現代において、付加価値型チルド麺の価値認知が困難になっていることも事実だ。

 世帯構成変化による個食ニーズが高まっており、多少割高であっても一食完結型を求める消費者は増えている。この現状からも、付加価値型チルド麺の伸長は容易ではないだろう。冷凍麺市場、惣菜・弁当市場はともに拡大を続けており、具付き冷凍麺・調理麺の進化も目覚ましい。

 

▼以下略

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