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日刊食品通信
2024年4月8日

23年チョコ生産統計、高温・値上げが影響


前半堅調、後半は大袋の特売減少で苦戦

 日本チョコレート・ココア協会がまとめたチョコレート・ココア生産統計によると、23年のチョコレート生産量(協会加盟社合計)は、合計で数量22万9,032t、前年比99.8%、生産金額3,967億7,167万円、104.2%、1㎏あたりの単価1,732円、104.3%となった。チョコ生地分100%で板チョコなどソリッドチョコレートが含まれるチョコ製品Ⅰは数量94.2%、金額100.2%、生地分60~99%でセンターアソートやナッツ系が含まれるチョコ製品Ⅱは数量104%、金額107.7%。生地分20~59%でチョコスナックが含まれるチョコ菓子は数量100.3%、金額103.1%。単価はすべてのカテゴリーで上昇した。

 上期(1~6月)は数量101.5%、金額105.8%。2月以降に始まった価格改定・規格改定に価格上昇率の高かった板チョコは苦戦。その影響は年初から春先にかけての催事で売り上げ大きいバレンタインデー、ホワイトデーでの手作り需要にも影響した。その一方で、コロナ感染症が落ち着いてきたことで、行楽地などで人流が増加しポケット商品が伸長。4月後半以降の気温の急上昇で、荷動きが鈍化した。

 下期(7~12月)は数量98.2%、金額102.8%と低調。夏場の記録的な気温の上昇でソリッドチョコ、センターアソートなど生地分の多い商品が影響を受けた。特に、ナッツ系チョコレートはアーモンド、マカダミアの人気商材を使用した商品が、原材料価格の高騰の影響で特売頻度が減り、特売価格が上昇したことで苦戦。秋季商戦も新商品投入が減少し、定番品中心の展開だったが気温が高かったことで荷動きは低調。

 

▼以下略

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