明治は、訪日外国人観光客などインバウンド向けにチョコレート新ブランド「濃いちょこれえと」を４月２日から発売する。濃厚なチョコレートが特長の「リッチチョコレート」を展開していたが、拡大するインバウンド市場に対応し「濃いちょこれえと」として刷新、ネーミングとパッケージで日本らしさ、濃厚さを訴求する。

　板タイプは「抹茶」と「黒糖」の２品。「抹茶」（内容量46g・写真）は愛知県西尾市の一番摘み抹茶をたっぷり練りこみ、抹茶本来のほろ苦さを味わえる。「黒糖」（同）は粗目の沖縄産黒糖を練りこみ、甘さ控えめのコク深い味わいと粗めの黒糖の食感が特長。

　濃厚チョコレートをココアビスケットで挟んだチョコサンドは、西尾産一番摘み抹茶をたっぷり練りこんだ「抹茶チョコサンド」（６枚入）とチョコレート中に苺果実を使用した「苺チョコサンド」（同）の２品。パッケージは外国人に好まれる金色を配し、上質さと日本らしさが伝わるデザインに仕上げた。価格はオープン価格。

　菓子類のインバウンドはコロナ禍が落ち着き始めた2023年以降に復調。本紙が試算した23年の訪日外国人の菓子購入金額は、合計で1,934億4,022万円、過去最高を記録した19年比で107.6%と2,000億円に迫る勢いとなった。10～12月の菓子購入金額は合計で655億5,499万円、146.5%と四半期での購入金額では過去最高だった。