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日刊食品通信
2024年3月26日

24年MSG総需要量、国内輸送コスト上昇懸念


価格は安定に向かうも価格は2極化に

 日刊経済通信社がまとめたうま味調味料のグルタミン酸ナトリウム(MSG)の2024年国内総需要量は10万3,000t、前年並みを推定。食品業界での製品の値上げはひと段落するものの為替の安値安定が続いているが、需要は旺盛で堅調に推移することが予想される。さらにインバウンドが昨年以上に期待できそうで外食需要が回復するため、需要が高まりそうだ。昨年一部メーカーが大口ユーザー向け価格を値上げするなど価格の見直しを行っているが、国内での配送運賃は上昇が続いており、コスト的には厳しい状況が続く。1~3月は市中在庫が増えているため、荷動きが低調だが、4月後半のゴールデンウィーク以降は荷動きが活発化し、生産が増えることが予想されるため、市況はやや軟化しそうだ。

 市況が軟化に向かう要因の一つが、中国産の価格競争によるものだ。生産量で100万t規模の「メイファ」「フフェン」に加え、70万t規模の「イーピン」が新たに日本市場へ本格展開したことによる。「メイファ」はFDJが日本総代理店として1万tを超える販売量で輸入商社と中国本社からの直接販売分で1万3,000t規模と推定。「フフェン」はグロービスが販売量が最大で6社ほどの代理店、「イーピン」はハイケムが代理店で販売攻勢を強めている。

 価格の競合により、中国品でも差別化を図る動きが出ている。「メイファ」の日本総代理店のFDJは16年から「FDJプレミアム」として包装紙に日本製品を使い品質を訴求。

 

▼以下略

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