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2023年10月10日
国産ミカン缶、下旬から極早生スタート
国産ミカン缶の生産が本格シーズンを迎える。主力の九州地区では10月下旬から極早生の生産がスタートするが、今期の生産量は平年を下回るとの見方が出ている。国産ミカン缶は近年、減産が続いている。特に昨シーズンは大減産。ホール品(全顆粒)は5/48換算で約34万箱(前年比89%)と過去最低となった。降雨が少なく着果率が落ちたことや、近年は生食向けの品種改良が進み、薄皮で糖度の高いものが主流となるなか、加工用としては歩留まり悪化につながっている。
これに、空缶、砂糖、人件費、重油などの価格上昇が続いたことで、業界は一昨21年以降、昨22年春、年明け23年春と段階的に製品値上げを実施した。上げ幅はそれぞれ10%前後となったが、十分な価格転嫁には至っていない。国産ミカンは離農や高齢化が進むなか、先細りが懸念材料。
一方、中国産は平年並みが見込まれている。
▼以下略
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