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日刊食品通信
2022年1月21日

缶詰業界、今春から多品目で値上げ


深刻なコスト高が収益を直撃

 缶詰業界は、今春から多品目で値上げに動く。世界的な天候不順による農水産物の不作・不漁とそれに伴う原料価格の上昇、物流ひっ迫、海上運賃の大幅上昇、原油高と円安による空缶、包装資材、動燃料費の高騰が続くなか、各社の自助努力による吸収はもはや限度を超えた。引き続く深刻なコスト高が収益を直撃している。3年連続で過去最低の水揚げを更新したサンマ、約四半世紀ぶりに禁漁となったアラスカ産タラバガニなど原料価格が暴騰している水産缶のほか、フルーツ缶、野菜缶を含む広範囲な品目で値上げ必至の情勢にある。

 ブランド筋からの情報を総合すると、ミカンは主産地の中国が昨冬の寒波で大幅減産した。樹木が枯れたことで、苗木の植え替えを余儀なくされ、生産回復までには数年かかる見込み。生鮮向けが主流で加工用はもともと少ないうえ、コロナ禍による人員不足もあり、原料高と合わせて製造コストが3~4割上昇した。

 

▼以下略

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