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2022年1月3日
酒類食品総合卸売業
従前の家庭用・業務用2軸体制へ始動
年初からの各社リアル展示会に期待
今年の酒類食品総合卸売業は、外食産業のフル体制に近い営業再開を前提に、業務用の再始動。さらには高止まりで推移している家庭用商品の販売維持に向けた付加価値サービスに磨きをかけていくことが求められよう。
年初から各総合卸の各地で展示会が予定されているが、企業によっては2年ぶりの開催となるため、顧客小売業やメーカーサイドからの期待も例年以上に高まっている。やはり酒類食品は商品を手に取り、試食・試飲ありきで目利きしてこそ、その魅力や特徴のアピールにつながる。メーカーも、春夏シーズン新商品発表の大きなステージが総合卸の展示会会場であることが、コロナ禍の2年を経て、改めてその価値が再認識された。デジタル・オンライン展示会では得られないリアルの長所をフルに発揮してもらいたい。
一方、商品周りでは各種製品の値上げ価格改定ラッシュが本格スタートとなる。世界的な穀物などの不作や、原油価格高騰を主因に、物流費・包装資材費なども上昇基調で、価格改定・値上げも待ったなしの状況にある。カテゴリーも、小麦粉、パスタ、食用油、マヨネーズ、しょうゆ、砂糖、冷凍食品、ポテトチップスから各種酒類食品輸入商材に至るまで多岐にわたる。さらに小麦粉でいえば、二次加工品であるパン類、めん類の値上げなどにも波及せざるを得ないだろう。
さすがにこの値上げ改定を受け付けない小売はないと信じたいが、悪い方のケースを危惧する声も聞かれる。そのような顧客は、短期スポット的に商品が集まっても、きっと長続きはしないのではないだろうか。
▼以下略
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